6. おやつはどんなのが良いの?
おやつの時間は子供にとって、とっても楽しみなものですね。
昔子供の頃、カステラのコマーシャルで「3時のおやつは○○堂」なんて言うのがありましたが、あれは子ども心に『おやつは3時』って日課でありルールみたいに思っていました。
幼児のおやつは、通常の食事でとりきれない栄養素を補うという目的もあり、あまり神経質になって、楽しみであるおやつを取り上げてしまうのは、子供にとって悲しいことです。
ではおやつはどのようにあげればよいのでしょうか?
やはりおやつは食べる時間と量が大事です。
つねにおやつを食べていると当然3回の食事の時におなかがいっぱいで嫌いな食べ物をさけるようになり、好き嫌いがひどくなります。
また、虫歯になるかならないかはおやつを食べている時間が大きく影響します。だらだらとおやつを食べていると、歯に糖がふれている時間がながくなり、やがて酸ができ歯をとかします。
また、袋の中にいっぱい入っていて、まだまだ食べたいお菓子を「ハイ、そこまで」って言われてもなかなかやめられません。(私なんかでもあと1個とかあと1杯とかついつい言っちゃいます)
ですから目の前にあるおやつははじめから全部食べてよい量だけ出すようにしましょう。もちろんお父さんお母さんも同じです。ビデオをみながらずーっと飲んだり食べたりしていては虫歯にも肥満にもなっちゃいますよ。
おやつは1日1〜2回、時間は長くても30分、食べきってよい量をはじめにきめて出すようにしましょう。
どんなものを選べばよいのか?
おやつといえば、ケーキやジュース、スナック菓子など甘いものが多いようです。子供にとって甘いおやつはとっても魅力で大好きな食べ物です。最近はスナック菓子でも虫歯になりにくいものや、栄養素やカロリーが表示されているものもあるので参考にして下さい。
栄養を補うという点から考えると、必ずしもおやつは甘いものやスナック菓子である必要はありません。おにぎり、小魚、焼いも、果物、チーズなどもおやつに取り入れていきましょう。子供の“好きなもの”ではなく“必要なもの”を取り入れていく工夫が大切です。
私のところには長野県出身の優秀な歯科衛生士がおりますが、子どもの頃のおやつは、野沢菜や切り干し大根、なすの輪切りなどを入れた“おやき”を食べたそうです。
また飲み物にも注意が必要です。
清涼飲料水、スポーツドリンク、ジュースなどはカロリーを控えてあるもの
飲み物は牛乳、お茶、麦茶あるいは砂糖を入れずに搾ったジュースなども取り入れていきましょう。
歯に優しいおやつのレシピもあるのですが私個人的にはとっても美味しくなさそうなのでここでは書きません。
【参考資料】
・食品に含まれる砂糖類のおおよその量。
ポカリスエット(350ml) 23g、(350ml) 38g
なっちゃん(350ml) 28g
ショートケーキ 25〜35g、プリン 20〜25g、あめ(1個) 5g
チョコレート(1枚) 15〜20g、ドーナツ 5〜15g
・エネルギー(カロリー)
ポテトチップス(1袋、107g)600kcal、キャラメルコーン(1袋、159g)898kcal、カール(1袋、90g)468kcal
おにぎり(1個、100g)180kcal、焼いも(100g)160kcal
※スナック菓子は主原料がデンプンや油脂のため、高カロリーのものが多く、例えばポテトチップス1袋でご飯3杯分ものエネルギーになります。これだけで小学生の1日に必要なエネルギーの25〜40%を摂ってしまうことになり、食事が食べられなくなったり、肥満の原因となります。
生 活 活 動 強 度 | ||||
やや低い | 適度 | |||
年 齢(歳) | 男 | 女 | 男 | 女 |
3〜 5 | 1350 | 1300 | 1550 | 1500 |
6〜 8 | 1650 | 1500 | 1900 | 1700 |
9〜11 | 1950 | 1750 | 2250 | 2050 |
12〜14 | 2200 | 2000 | 2550 | 2300 |
資料:厚生労働省「第6次改定日本人の栄養所要量」
なんだかんだ言ってもおやつは甘いお菓子が美味しいですよね。時間と量を守り、食べたあとはしっかり歯みがきをすればチョコレートだって、ケーキだって大丈夫です。
ちなみに私のおやつは“スッパイマン”!!www.amaume.co.jp
歯にも良さそうでしょ。